後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2018年9月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:38 柏原新道登山口−−6:05 種池山荘−−6:39 爺ヶ岳南峰直下−−6:51 爺岳中峰 6:58−−7:12 爺ヶ岳南峰−−7:25 雷鳥鑑賞 7:33−−7:42 種池山荘−−9:00 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2018年9月9日 日帰り
天候雨 下山時は大雨
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり(6,7台)。橋を渡った対岸の駐車場は今年は利用可能
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望悪天覚悟で出かけたがガスって展望皆無
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント天気予報では土曜よりなマシだろうと日曜に出かけたが予報より悪く終始雨の中を歩き、下山時は強い雨で登山道に水が流れていた。さすがに今週は駐車場はガラガラだったが雨の中でも他に登山者はいた。雷鳥は雨でも元気だった。膝の状態は先週より回復し今週はストックを使わなかったがまだ完全回復には至らず下山時に少し痛みが出てしまった




小雨の中出発 種池山荘の光。悪天で小屋の明かりしか見えない
日の出の時刻でやっとライト不要に ガレ沢は今週も水が流れていた
種池山荘から下山する登山者 種池山荘。小屋前に人の姿は無し
立山、剣岳は見えなかったが日本海側は明るく斜面に日差しが差している箇所もあった
雨の中を登っていく 往路は南峰をパス
爺ヶ岳山頂(中峰) 草紅葉の色づきは進んでいた
爺ヶ岳南峰山頂。雨が強くなってきた 雷鳥母子。合計5羽
雷鳥もちょっと縮こまっているような? 雨のためレンズが曇り水滴付着
登山道が沢になってる 登山口直前で下山中のパーティーに追いつく
対岸の駐車場は車皆無 登山口前の駐車場は1台の空きあり


 今週末も天気が悪い。これで3週連続だが土曜日は完全に雨の予報で日曜日は少しマシになるが西部の山は雨の確率が高い。こんな天気で出向くのは毎度の爺ヶ岳で、今年は爺ヶ岳へ登る回数がやたらに多く、週末2日とも天気がいい日がさほど多くなかったことを意味する。特に日曜に登る場合は月曜日の仕事に影響しないように軽い山となるため、北アの中では標高差が比較的低く距離が短く、自宅から登山口まで北アの中では最短に近いこともあって爺ヶ岳が最適となる。先週は意外と人がいたけど今週の登山者数はどれほどだろうか。

 土曜夜の柏原新登山口前の駐車場は半分程度しか埋まっていなかった。仮眠準備をしていると隣に車がやってきたので、私と同じく悪天でも明日朝から登るらしい。夜間は雨が降ることはなく星空も見えていたが、日付が変わると雨が降り出してテンションが下がり、2時起床を3時起床にずらしたが雨は変わらず。出発を遅らせると下山も遅れて家での休養時間が削られるのでそのまま起床、軽く飯を食って傘を差して出発した。片手が傘で埋まっているし、今週は膝の調子は先週よりいいためにストックは持たなかった。幸い、この時間帯は小雨程度であり、登山道は樹林帯が続くのでそこそこ雨を避けることができた。

 樹林が切れて扇沢を見下ろす場所ではガスがかかって扇沢の光が霞んでしまっていた。標高を上げて種池山荘が見える場所では意外とはっきりと窓の明かりが。今のところ稜線にはガスがかかっていないようだが、私が到着するころにはどうだろうか。今日も前にも後にも登山者のライトの光は確認できない。石畳に至ってやっとライト不要な明るさとなり、今日は雲が厚く明るくなるのがいつもより遅いようだ。この頃は雨が小降りで傘を畳んで手に持って歩いた。

 ガレ場の横断でも登山者とすれ違うことはなく鉄砲坂を登って森林限界を越えたところで本日最初の下山パーティーとすれ違った。種池山荘前は無人。山荘室内の窓際は無人であった。まだ雨はごく弱い状態で傘は不要、このまま爺ヶ岳山頂まで持ってくれればいいのだが。稜線に出てから風が強まり、本格的に雨が降り出したら傘では対処不能でゴアの出番だ。まだ南峰にはガスはかかっていないが、西側の山々は雲の中。これから天気は下り坂なのか回復傾向なのかよく分からない。

 小屋から山頂方面へと足を進めると残念ながら雨が強まってきたので、僅かな距離の矮小シラビソ樹林帯でゴアを装着、この先は雨風を避けられる場所は無い。2週間前よりは風は弱いが南寄りの風で雨が斜めから降ってきた。雷鳥がいないかキョロキョロしながら歩いたが往路は発見できず。登山道上に人影も皆無だった。立山、剱岳も雲の中だが剱岳北方稜線はサンナビキ山以北は雲の下で空は明るく、一部の斜面には直射日光が当たっていたので予想より天気がいいらしい。前線は北陸海岸線付近にいるはずで予報では北陸の方が天気が悪いはずなのだが。

 南峰山頂は往路ではパス、まだ雨が弱いうちに中峰に登ってしまうことにした。中峰山頂は無人で、到着時はガスがかかっていなかったが徐々に天候は悪化して雨が強まってきた。写真だけ撮影してすぐに逆戻り。帰りがけに南峰山頂に立ち寄ると小屋から登ってきたと思われるパーティーのメンバーがバラけながら次々と到着。既に山頂はガスに覆われて展望は無く雨も本降り状態。明らかに早朝よりも天候が悪化している。このパーティーも私と同じく種池山荘方面へと下っていった。

 下りの途中で5羽の雷鳥親子を発見。最初は登山道上にいたが私の登場でぞろぞろと登山道横の砂礫地に移動、そのままハイマツに潜ってしまうかと思いきや、その「広場」でしばしたむろ。うまい具合に南峰にいたパーティーが遅れてやってきた時点でもまだ雷鳥がいてくれた。本降りの雨で雷鳥もちょっとばかり首をすぼめているように見えた。

 もうこの後は登山口まで本降りの雨が続き、デジカメのレンズは曇ったり水滴が付着したりで濡れた指でレンズを拭いて撮影。しかし伸縮式のレンズの胴に雨が侵入してスライドしにくくなり、電源を入れてもレンズが飛び出さなくなってエラーが出てしまうため、指でつまんで引っ張り出して撮影。電源を切るとレンズが収納できずにこれまたエラー発生で、今度は指で押し込んだ。雨が強いとそもそも写真撮影の意欲が出ないが。幸い、下山後に電源を入れてレンズが飛び出した状態で電池とメモリカードを出してしばし乾燥させたら、その後は正常動作してくれた。でも防水ではないのでこんなことをやっていたらそのうちに壊れるかな。もう毎週のように数年間使用しているで元は取れただろう。

 往路では登山道は濡れて多少の水たまりはあったが、帰りには小さな沢になっていた。気温は低くゴアを着たままでも下りだと汗をかかずに済んだのは助かったが、もう10年以上使っているゴアの防水性が落ちていて半ズボンはびしょ濡れになってしまった。今年春に購入した登山靴のゴア層はまだ生きているようで靴の中が濡れることは無かったが、ゴアの裾から流れ下った雨が靴下を濡らしてしまった。これほどの雨なら長靴でもよかったかも? この天気でも6,7人が上がってきたのには驚いた。

 登山口に戻ると駐車場には1台の空きあり。対岸の駐車場には車は皆無だった。同じ悪天でも先週や2週間前は駐車場はほとんど埋まっていたのだが。今日は汗で濡れることは無かったが雨で濡れて下着まで着替えてから車に乗り込んだ。長野市街まで天気は悪く気温は低いままで車のエアコンは不要だった。

 心配の右膝の状態だが、ストック無しだったにも関わらず下山後はストックを使用した先週と同程度の痛みで、この調子なら次の週末にはもっと良くなっているだろう。テントを担がず日帰りしかやらなければ1、2か月あれば全快しそうな感触。下界で1週間暮らすと確実に症状が良くなっているのが実感できている。

 

山域別2000m峰リスト

 

ホームページトップ